人体は約60兆個の細胞で構成されており、
生命活動を維持するため血液循環により酸素や栄養を竿棒に運び、
不要となった二酸化炭素や老廃物を持ち帰り、体の外へ排出します。
この働きをしているのが(※)微小循環器系の毛細血管です。
全身に広がる血管は全長10万キロメートル:地球2周半する長さになり、
その内の9万キロメートル(90%)、数にして1,500億本が毛細血管のため、
血液の多くが毛細血管に存在していることになります。
この毛細血管は体中の組織細胞に網の目状に分布し、
動脈と静脈の末端をつなぎ血管で直径は1,000分の7ミリしかなく、
1層の内皮細胞と周皮細胞でできています。
この細さのため、血液と細胞の間で酸素・栄養と二酸化炭素・老廃物の物質交換を行っています。
※微小循環器とは
血液循環の主器官をいいます。
心臓、大動脈、大静脈は補助的器官で血液循環における血管の末端部の細動脈、細静脈並びに毛細血管を指します。
この微小循環、特に毛細血管の働きが悪くなると、たくさんの病気を発症する要因となります。
代表的な病気として、心臓病・脳卒中、高血圧、糖尿病などの生活習慣病やガン・認知症なども影響していることが分かってきました。
もちろん、美容・肥満についても大きく影響します。
生命活動を維持する重要な、毛細血管の血液循環がうまくいかなくなると体に変調をきたし、代謝が損なわれ、活力が低下します。
この状態を長期間続けると、
さまざまな病気の要因になる恐れがあります。
特に、
メタボリックシンドロームによる生活習慣病や
心疾患など重い病気へのリスクが高くなります。
2008年4月からスタートした、
厚労省指針の特定健診・特定保健指導の重要項目がメタボ対策とされ、
予防・対策として生活習慣の改善とされております。
毛細血管を観察することで、日頃の生活習慣の状況をつかむことができ、
改善の意識づけ、動機づけをより具体的に行えます。